何十発、何百発という弾丸の嵐だったが、ソルレウスはその全てを弾き返してしまったのだ。

 ソルレウスの甲殻の堅さは尋常じゃない。

 まるでその甲殻は、銀色の鎧と化していたのだ。

 並みならぬ堅さはまさに神の領域。



「き、効きません!!」

「クソ、化け物め!!」



 アレックとルチナはお互い震えが止まらず、今ので泣き出してしまっていた。

「アレック、ルチナ!!」

 そこへ、カインが走ってやってきて2人を抱き抱えてやった。

 この冷めきった戦場の中でカインの温もりは、少しだけれども2人を落ち着かせられた。

 それでも、今の2人にはただただ泣きじゃくることしか出来なかった。

 まだたったの5歳だ。

 戦場で精神状態を保っていられるほどまでは成長していない。