モンスターハンタールチフェル

「か、神、様……?」

 そうだった。

 今、ほこらのあった場所に堂々と立ち尽くしているその姿は、まさしくあの石像で見た飛竜、リオレウスだ。

 しかも、伝説上の生物とまで言われた、あの銀色の太陽の異名を持つ『シルバーソルレウス』だ。

「グルルル……」

 だが、大きさが思っていたのよりも、ずっと大きい。

 これは二階建ての民家並み、いや、それ以上かもしれない。

「くそ、これは想定外だ。ガンナー隊、射撃用意!」

 ギザレフは黒集団に向かって命令し、自分は後ろに下がってボウガンを持つ部下を前列に並べた。



(我ハ神ノ使者ナリ。滅龍士ヲ守護スルノガ使命)

 驚くことに、ソルレウスは人語を話したのだ。

 と言っても、どうやら聞こえているのはアレックとルチナの2人だけのようだった。