モンスターハンタールチフェル

「う、いったぁ~い」

「ケホ、ケホ…… アレック、大丈夫?」

 2人は砂ぼこりを思いっきり浴びただけで、何一つケガは無かった。

「アレック、ルチナ! そこから逃げろ!!」

「ぐあぁ、くそ、何だってんだ、ったく!」

 カインの後方で、飛び散ったほこらの破片を腹に喰らった男は、痛みを堪えて剣を拾うとアレックたちに睨みをきかした。

「何だかしらねぇが、覚悟しろょ、このく、そ、が……」

 鋭い目線が2人を睨んだ後、それはすぐ奥に降り立ったものへと向いた。

「きぃぃぃぃぃ!!!」

 男はそれを見るなり、腰を抜かして動けなくなってしまった。

 そして、2人も恐る恐る後ろを振り向いて見ると、なんとそこにはほこら以上にバカデカイ飛竜がいた。

「か、か、か、かか……」

 アレックは恐怖に言葉が出てこなかった。