ツィィィ―――
辺りに金属が擦れる音が鳴り響く。
「さぁどうするよ、ガキ……」
「くっ!」
石像の陰に隠れている2人には表がどうなっているかは見えなかったが、カインが危ないというのは十分に感じとっていた。
「ルチナちゃん、カイン兄ちゃんが!」
「今出ていったらあたしたちも危ないのよ!?」
「でも、でもぉ!」
「う~~~、分かったわ。行くわよ!」
なんと、アレックとルチナは約束を破って表に飛び出してしまったのだ。
「待てぇ!! カイン兄ちゃんに触るな!!」
飛び出した2人が見た光景は、奥で沼地を出ていく途中だった黒い集団が全員こちらに目を向け、手前では腰を抜かしたカインと、長い鉄製の剣を振り上げた所の緑色の短い髪をした男が驚きの表情と勝ち誇った表情で出迎えていた。
辺りに金属が擦れる音が鳴り響く。
「さぁどうするよ、ガキ……」
「くっ!」
石像の陰に隠れている2人には表がどうなっているかは見えなかったが、カインが危ないというのは十分に感じとっていた。
「ルチナちゃん、カイン兄ちゃんが!」
「今出ていったらあたしたちも危ないのよ!?」
「でも、でもぉ!」
「う~~~、分かったわ。行くわよ!」
なんと、アレックとルチナは約束を破って表に飛び出してしまったのだ。
「待てぇ!! カイン兄ちゃんに触るな!!」
飛び出した2人が見た光景は、奥で沼地を出ていく途中だった黒い集団が全員こちらに目を向け、手前では腰を抜かしたカインと、長い鉄製の剣を振り上げた所の緑色の短い髪をした男が驚きの表情と勝ち誇った表情で出迎えていた。


