「あ、あれってカイン兄ちゃんじゃないの?」
アレックがほこらを出ていこうとしたが、すぐにルチナに止められてしまった。
「アレックダメよ! あの人たち、お父さんが言ってた悪い奴らよ!? あたしたちを捕まえに来たのよ!」
ルチナは真剣な眼差しでアレックを見て言う。
「でも、カイン兄ちゃんが……」
「ほら、こっちよ!!」
アレックはその続きを言うことなく、ルチナに引っ張られて石像の陰へと身を隠した。
すると、段々と足音が近くなって、ほこらの前まで来るとそれらは一斉に止んだ。
「さぁて、滅龍士はどこにいるのだ?」
低い、男の声がほこら内に響き渡る。
「確かここにいたんだけど……」
次に見慣れた声、カインの声が響き渡ってくる。
「やっぱり、カイン兄ちゃ……」
アレックがほこらを出ていこうとしたが、すぐにルチナに止められてしまった。
「アレックダメよ! あの人たち、お父さんが言ってた悪い奴らよ!? あたしたちを捕まえに来たのよ!」
ルチナは真剣な眼差しでアレックを見て言う。
「でも、カイン兄ちゃんが……」
「ほら、こっちよ!!」
アレックはその続きを言うことなく、ルチナに引っ張られて石像の陰へと身を隠した。
すると、段々と足音が近くなって、ほこらの前まで来るとそれらは一斉に止んだ。
「さぁて、滅龍士はどこにいるのだ?」
低い、男の声がほこら内に響き渡る。
「確かここにいたんだけど……」
次に見慣れた声、カインの声が響き渡ってくる。
「やっぱり、カイン兄ちゃ……」


