モンスターハンタールチフェル

 やがて、風が吹いてきて雲行きが怪しくなっても、2人は元気付け合い、ずっとずっと待っていたのだ。



 そしてついには雨が降り始めてしまい、本降りになった今でもいっこうに止む気配無しといった感じが続いていた。



 そこへ突然、林の奥の方に何やら人影がチラチラと見えたのだった。

「アレック! 起きて、みんなが帰って来たわよ!」

 ルチナは、自分の肩を枕代わりにして眠っているアレックを揺さぶり起こす。
「アレック、ほら、みんなが帰って来たわ!」

「う、う~ん。みんなが帰って来たの?」

 アレックは半分寝ぼけた様子で起き上がると、ルチナの指差す方へと半開きの目を向けた。

 そこには10人はいるだろう、黒いコートのようなものを身にまとった人たちが、見覚えある男の子を先頭に歩いて来る姿があった。