ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

「……大丈夫だ。アレック君のパパとママは大事な仕事を任されて、今は出掛けている」

　とだけ言うと、後は黙りとして口を開くことなく、一行は速足で道を進んで行った。





「さぁ、あのほこらに隠れていてくれ。お父さんはこれから大事な仕事がありからいったん町に戻る。いいかい、絶対にここから離れちゃダメだぞ？」

　３人は、まったく訳が分からないまま頷くと、ルチナのお父さんはその場から走っていなくなってしまった。

「……あたしたち、どうなっちゃうのかな？」

「ボク、恐いよ……」

　ルチナとアレックは涙ながらに弱音を吐いて、今にも泣きじゃくりそうだった。

「おいおい、しっかりしろよ。大丈夫だ、俺様がついてるだろ？　だから泣くな」

　カインは慰めようとして、２人の頭を撫でてやっていた。