モンスターハンタールチフェル

 その時だ、なんと地面に降りてきていたリオソウルが、ルチナの足をつかんで離さないこの男の足に噛みついて、ルチナから引き離した。

「あ、あぁ、あああああぁ!!!」

(いやぁ!!)

 その後、男の断末魔が鳴り響き、命が1つ失われたのだった。

「グゥゥゥ…」

 こ、来ないで!!

 リオソウルの鼻先がルチナの目の前まで迫っていた。

「あ、あ、あぁ…」

 声が出せない。

(あたし、死ぬの?!)

 リオソウルの息が吹きかかる。

 血の臭い。

 生臭く、生ぬるい息が身体中を舐めるように吹きかけられて、身の毛がよだつ思いだった。

 怖い…

 死にたくない!

(いやあ、アレック、助けて…!)

 リオソウルの口が開かれて、死の世界へといざなう扉が、今目の前に現れた。