モンスターハンタールチフェル

「シックルと戦った奴より強さがまったく違うよぉ!」

 レインは一人、頭を抱えて岩影に隠れていた。

「ちょっとレイちゃん! 援護してよぉ!」

 こんな時でもよくふざけられたものだ。

 だがそれも、ティナの実力があってこそ言えることなのだろうが、よくもまあリオレウス亜種を目前にしても、冷静でいられるのは大したものであろう。

「さぁ~て、私のライブを聞かせてあげようか?」

 そう言うとティナは巨大なギター、ヴォルカニックロックを前に構えると、右手で弦をならしはじめたのだ。

 ♪~♪~♪~

(何考えてるのよ! こんな時に楽器を演奏なんて!?)

 心に響く熱いロックを奏でながら、ティナはギターを右に左に振り回しながら演奏していた。

「!!?」

 ルチナたちは突然不思議な感覚に見回れていた。