モンスターハンタールチフェル

(さすがだわ。これなら明日には倒して帰れそうね)

「ふぅ、これでいいかな」

 今自分たちが隠れている岩影から見える範囲に、たくさんのランポスの死骸が転がっていた。

 どうやら無意味な狩りをしてしまったようだ。

 既に空は暗闇と化していたし、まん丸お月様もこんばんはと顔を出している。

「いやぁ、すっかり夜だねこりゃ」

 どうする、早くキャンプ場に戻らないと、またランポスたちが臭いを嗅ぎ付けてやって来てしまう。

「じゃあ、早く帰…」

 と言いかけたその時だった。

 突如周りの空気が一変して、何か背筋が凍るような寒気が三人を襲ったのだ。

(何か来る!)

「な、何?!」

「…いよいよお出ましってね」

「グワァアアア!!」

 ティナたちの頭上十メートルほどの所に、舞い降りてくる影があった。