ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

「ほら、早く剥ぎ取らないと腐敗が始まるよ？」

　その後もまったくおかまいなしに肉を剥ぎ取り続けるティナであった。

「まぁ、今考えても仕方ないっか」

　こんな所で悩んでいては時間のムダなだけだ。

　とりあえず、ルチナたちも肉の剥ぎ取りに参加して、ナイフをアプトノスの体へと走らせた。

「いや～、取った取った！」

「これだけあれば十分ね。後は帰った時にでも焼いておくか」

　それぞれ塩漬けした生肉を携帯タルに、いっぱいになるまで詰め込んだのだ。

　携帯袋が少し膨らんだところで、三人は道具の調達の続きを再開した。

「さ～て、次はどこから行ったものか…」

　ティナは一人首を傾げ、頭上をクエスチョンマークが泳ぐ。

「もうすぐ夕方だから、今日のところは森には入らないで、丘の方を探そうよ」