一方、街を出て丘陵地帯へと向かったティナチームはと言うと、三人には既に見慣れた場所となった、森丘のキャンプ場に来ていた。

 真昼を過ぎ、太陽が真上を通過して刻々と傾いていくなか、ティナたちは動き始める。

「とりあえず今日は辺りの探索と道具の調達に、出来ればリオレウスに致命傷並みのキズを負わせる!」

「絶対アレックたちになんか負けてらんないわよ!」

 妙に張り切る二人であった。

「もう少し落ち着いて行こうよ」

 レインはわざと声を落としてそう言うのだった。

「それじゃ、女の子チームの強さ教えてやるわよ!」

「あの~、僕、女じゃ…」

「しゅっぱ~つ!」

 まったく聞く耳無しのようだ。

 ティナは一人、走って土のトンネルをくぐって行く。

 それにしても、よくあんな大きなギターを背負ったまま平気で走れるものだ。