道具袋の中は、リオレイアの鱗や甲殻、火炎袋などでイッパイになってしまっていた。

 そして帰る前に、昨日切り落とした尻尾を剥ぎ取りに隣のエリアへと駆けていく。

「え~っと確か… あった、あそこだ!」

 プリルは砂浜の方を指差し、一人走って行った。

 どうやらまだ腐敗は始まっていなく、生々しい感じを維持している。

 近づいて見ると、かなり大きいものだ。

 尻尾の先っぽの塊部分と言っても、人間の胴体くらいの大きさはある。

 こちらにも、剥ぎ取りナイフの刃を入れると、サクッと鱗が剥ぎ取れた。

「取れる物は取ったし、キャンプに戻って早く戻ろう。酒場に着くまでは勝負が続いてるからな」

 それから三人は、キャンプ場への道を走って抜け、途中出くわしたモンスターも全て無視し、早々と戻ったのだ。