今日も潮風香る、空を写したかのような青く広がる海。

 砂浜にもそれと同じ、青い体表の鳥竜ランポスが、三頭ほど草地でエサをあさっている。

「あたいにやらせてくれ、ちょっとリハビリ感覚でな」

 それを言うなり、プリルは二人から遠ざかり、すぐそこで地面をつついてるランポスへ駆けていく。

「はぁ!!」

「クェエ?」

 背後からすかさず抜刀切り。

 水流噴き出す双剣『ガノカットラス改』、その大きな魚のヒレ状の刃がランポスの腹部を突き刺し、ついでに横払いで皮を切り裂き絶命させた。

 まるで刃で斬っていると言うより、高圧縮された水流で肉を裂くと言った方が適切だろうか。

 プリルの猛攻は止まることなく、次々迫り来るランポスどもを片っ端から切り捨てていく。