「さぁ~て、腹もふくれたことだし、早速狩りに出発だ。ティナなんかに負けらんないよ!」

「よし、アレックも準備はいいか? 今日は一緒に攻めたてる」

 そしてプリルの心配顔と、ライナスの「ここで決めよう!」という表情が、アレックを注視する。

 だが、アレックの心は既に決心している。

「…はい、頑張ります」

 後悔の無いその瞳には、今まで以上に強い輝きがある。

「よ~し!!」

 沈黙の中、突然プリルが大声をあげたので、アレックは驚いて飛び上がってしまった。

「そうと決まれば、もたもたしてらんないよ! リオレイアは待ってくれるけど時間は待ってくれないぞ!」

「…」

「よし! 早く行きましょう!」

 三人ともグーにした手を出して、エイエイオーとそれぞれカツを入れあってから、キャンプ場を後にして昨日と同じ道を歩いて行った。