「ありがとうございます。おかげで気持ち良く眠れそうです」
「そうか、それなら良かった」
ライナスの顔に笑顔が浮かぶ。
それにつられてアレックも、微笑み返した。
(…新しい、自分、か…)
アレックは立ち上がって自分の寝袋へと歩いて行き、中に入るとすぐに眠気に襲われた。
それからのこと、このベースキャンプの砂浜では爽やかな波音が絶妙なリズムを刻み、潮風が心地よく顔を撫でていき、今は閉じられた目の先には、無数の星たちが散りばめられた夜空に、一際輝く満月を水面と紺色の空に二つ瞬かせていた。
そして、遠く彼方から風に流されて、屈強なる大地の姫君、リオレイアの咆哮が響き渡ってゆく。
「そうか、それなら良かった」
ライナスの顔に笑顔が浮かぶ。
それにつられてアレックも、微笑み返した。
(…新しい、自分、か…)
アレックは立ち上がって自分の寝袋へと歩いて行き、中に入るとすぐに眠気に襲われた。
それからのこと、このベースキャンプの砂浜では爽やかな波音が絶妙なリズムを刻み、潮風が心地よく顔を撫でていき、今は閉じられた目の先には、無数の星たちが散りばめられた夜空に、一際輝く満月を水面と紺色の空に二つ瞬かせていた。
そして、遠く彼方から風に流されて、屈強なる大地の姫君、リオレイアの咆哮が響き渡ってゆく。


