ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

　ハンターランクが上がった時は、本当に心から三人で喜びあった。

　今でもルチナやレインの、あの太陽にも負けないくらい輝いていた笑顔を思い出すことができる。

「だからって、レインが危険な目にあったのは自分のせいだと？」

　ライナスは顔を傾けて、横目でアレックを見つめる。

「…」

「君は何でもかんでも一人で背負いすぎだ。君に力があったとして、レインが絶対安全だと言い切ることは出来ないはずだ。命のやり取りをする場において、危険は必ず付き物だ」

「…」

「本気でかからなければ、命を落とす。もし、殺すことをためらえば自分が殺られるし、かばおうとする味方の命までも失うことになりかねない」

　自然とはそういうものなのだ。

　生きるために命を奪うこと、それはこの弱肉強食の世界で、絶対に避けて通ることのできない道なのである。