モンスターハンタールチフェル

「う、うぅ… いったぁ~」

(くそ、リオレイアは?)

「ガァアアア…」

 リオレイアは既に手の届かぬ高さまで上昇しており、どこか遠くへと飛び去って行ってしまった。

「アレック、怪我は無いのか?!」

 アレックは無傷で、火球を正面からまともに食らった形跡が無かった。

「俺は… そうだ! プリルさんは!?」

 辺りをキョロキョロ見回すと、彼女はすぐ見つかった。

 なんとプリルは、アレックから五メートル程離れた草地に突っ伏していたのだ。

「プリル!!?」

 ライナスは駆け寄って抱き起こして声をかけるが、反応が無い。

「プリルさん?!!」

 ライナスは首元に手を当てて脈をはかる。

「大丈夫だ、まだ息はある。アレック、少し手を貸してくれ…」