ライナスチームがたどり着いた場所は、なんと砂浜だった。

 ライナスチームは一度、港から船に乗り換えてそれで海を渡り、無人島に値する今回の狩り場『密林』に来ていた。

 目の前に高くそびえ立つ切り立った崖と、その後方に広がる大海原によって、モンスターの出入りを無くした、この浜辺のキャンプ場に今ライナスとプリルとアレックの三人が、ギルドの用意する支給品ボックスを覗きこんでいた。

「久しぶりだね、支給品をいただけるなんて…」

「え?」

「俺たちエヴォネール一座は皆、Gクラスのハンターで請ける依頼もほとんどGクラスなんだ…」

「Gクラスの依頼じゃ、支給品は出ないんですか?」

「まぁね、まったくと言っていいほど支給されないさ! なんせ依頼が依頼なだけあって危険度が高いからねぇ」