ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

　そんな気はさらさら無い。

「ルチナにはこれ以上負けてられないからな」

「ま、せいぜい頑張りなさい！　あたしが負ける訳ないんだから！」

　威張るルチナ、しかしその顔には心配の表情がかすかに見て取れた。

　どうやら、アレックは気付いてはいないようで一人、これから待ち受ける強敵へと準備を進めていた。

「よし、行くか！」

　ようやく準備が整い、丁寧に研いた大剣カブレライトソードを背負い、携帯袋を肩に下げ、さっき買って来た大タルをかついで部屋を後にする。

　二人は階段を、話しながらゆっくりと降りていく。

　そしてカウンターに着いた時にはすでに、レインたちが退屈そうにテーブルについて談話中だった。

「お待たせ！」

　ルチナがヘルムのつばの所を指で持ち上げながら言う。