「ダイミョウザザミのクエストから帰って来た時に、素材がちょうど集まってたから、ね!」

 あの長かった水色の長い髪の毛が、今はツインテールになっていて、垂れた長い触角のように思えてきた。

 まぁ、確かに今のルチナには結構似合っていたのだが。

 それはともかく、アレックは自分の貯金箱の中を確めてみた。

 チャリンチャリンと音がする巾着袋の口を開けて中を覗くと、底にある程度敷き詰められてお金があった。

(二一〇〇ゼニー…)

 一年くらいは食べて暮らせそうな額しか無かった。

 これではろくに防具も揃えることができない。

 ハンターの武具はそれ相応に値をはる物ばかりだ。

 中には一生食べていける程の額をする装備もあるらしい。

 そんな物があるなら一度はお目にかかりたい。

 ハンターとして強い武具を身に付けて壮大な大地をさっそうと駆け抜けてみたい、そんな憧れを抱くものなのだ。