あの時はシックルがいてくれたおかげで倒すことができたが、まさかあのシックルまでもが危なくなる程のモンスターだとは、レインもリオレウスがどれだけ危険なのか十分承知の上だった。

「確かに、リオレイアはリオレウスの雌なだけあって凶暴さも折り紙付きだ。特にこういった繁殖期には、卵を守るため警戒心が強いから注意が必要だな」

(って、最悪な条件を十分含んでないか?!)

「リオレイアねぇ~、なら私たちはと…」

 今度はティナたちが探し始める。

「それ相応の相手が良いわね、例えば…」

 そう言ってルチナは一枚の依頼書を抜き取った。

『リオレウス討伐依頼』

 報酬金:四五〇〇ゼニー

 場所:丘陵地帯

 制限時間:三日

 目的:リオレウスの狩猟

 王都の討伐隊「我々はあの凶暴なリオレウスに挑んだが、まったく歯がたたず返り討ちにあってしまった。どうか我々の代わりに奴を倒してくれ!」