「子供が相手じゃ、加減が必要かしら?」

 プリルは茶化すようにそんなことを言った。

「アネキのば~か! そんなこと言ってると後でヒドイ目にあうわよ?」

「レオ! 僕負けないよ!」

「アレックなんかにあたしたちが負けるわけないないじゃない!」

(俺だって負けはイヤだね。ルチナに勝ってることを証明する絶好の機会だからな)

 とりあえず、ライナスチームとティナチームは依頼を請けるためにカウンターに向かう。

「いらっしゃいませ。 なんか楽しそうですね! どちらも頑張って下さい!」

 カトリーナもいつものように明るい笑顔を振り撒き、アレックたちにエールを送ってきた。

 他のカウンター娘には無い可愛い笑顔と若さによってかなりの人気を誇る彼女は、何人の男たちを魅了してきたことか…

「それではクエストを選んで下さい!」