モンスターハンタールチフェル

(っ!
 チャンス!!)

「はぁぁぁっ!!」



 アレックはその隙を狙って、大剣をランポスの腹部めがけて振り下ろした。



「ギャァッ……」



 ランポスが一声叫んだかと思うと、それからはピクリとも動かなくなった。



「はぁ、はぁ……」

「危なかったぁ~…

 ありがとう、レオ」

 レインは起き上がり、アレックにお礼を言う。

 しかしどうしたことか、アレックは素直に喜べなかった。



そう、これがアレックにとって初めての生き物との命のやり取りだったのだ。



「……なんだかな」

 アレックは大剣をランポスからどかしてそれをまた背中へと戻したが、アレックの手は小刻みに震えていた。

(何なんだよ、この胸がズキズキするような感覚は……)



 今は腐敗が進んでいるランポスの亡骸を眺めながら、アレックは恐怖を覚えた。



「レオ……?」