「レイーーーン！！！」

　そしてティガレックスがジャンプをして、レインの所に鋭い爪を立てて飛び掛った。

（そんな、間に合わなかった？！）

　ティガレックスの太く、大きな腕がレインのいた場所に深々と埋まっていた。

「グ、グァアアア…」

（な、何！！？）

　突然ティガレックスの調子がおかしくなったのだった。

　すると、腕を白い地面に突き刺したままそいつはいきなりその場に横倒しになった。

　アレックたちにはまるっきり何が起きているのか分からない状態で、ただ呆然と立っていることしかできなかった。

「…死んでいるわ」

　アンが先に倒れてピクリとも動かないティガレックスに近づき、生死を確認するがそいつは謎の死を告げていたのだった。

「う、うそ！？　死んでるって、どうして？！」

（いや、それは俺も聞きたいさ）

「それよりも、レインは！？　無事なのか？！」