「うん、決めた!
 僕、ペイルを雇うことにした。
 だからこれから一緒にがんばろう!
 そういえばまだ名前言ってなかったよね、僕はレイン=フレスニール、よろしくね!」

「ニャー!
 ありがとニャ、恩にきるニャ!
 これからはご主人様と呼ばせてもらうニャ!」

 どうやら問題解決ということで、レインと名乗る若い商人も、さっきまであんなにペイルから離れていたのに、今や触れるまでにはいかないが、距離が比較的縮まっていた。



「んふふ、よかった。
 それじゃ、私はここで失礼するわ。
 これから行く所があるから。
 それじゃがんばってねルーキーさん♪
 そして可愛い商人さん達!」



「色々とありがとうございました!」

「いえいえ、また何処かで会えるといいわね」

 そう言い残し、アンは茂みの奥へと消えて行ってしまった。