そしてまた立ち上がり、大きな水槽の脇まで歩いて行って中を泳ぐ熱帯魚を眺めていた。中の魚たちはすいすいと、近づいて来た顔の近くに集まって来た。そこで男は笑みを浮かべていた。

 ・ ・ ・

「お、けっこう早かったじゃんか、まさかキノコ採取とかやってたの?」

 アレックたちは竜車を降りるなり、シックルが出迎えをしてくれていた。

「違うわよ! ダイミョウザザミよ、ダイミョウザ・ザ・ミ!!」

 ルチナはちょっといらついたように、シックルに解らせるような感じで言ってみた。

「ん~、まあ初めてにしては合格かな。それじゃあ飯にするよ! 狩りの後はみんな揃って乾杯ってのがハンターの常識だよ!」