アレックたちがギルドを出発して狩場へと向かっている頃、アンたちは目的地となる森丘にどうにか無事に到着していた。

「ニャーたちは運が良いニャ! この地域であっさりキャンプに通れる事は滅多にない事なのニャ!」

 Gクラスの依頼の地域は、まともに近づけるような場所ではないので、たまにハンターをキャンプとは離れた場所に下ろしていく事もあるのだ。というかほとんどがキャンプではないのだが…

 ここ森丘は以前アレックたちがやってきた森丘とはやはり違うが、キャンプの作りは同じ感じだった。

 もしやキャンプの作りは地域ごとに世界統一なのだろうか?

 そんな事を感じさせながら設置されているこのキャンプに、今はアンとノアが地図を広げて地域の確認をしていた。

 ここに来るのは久しぶりなので思い出しのために眺めていた。

「奴は森の中によく出没すると聞いている、多分今回もこのメラルーがよく出るエリアと、この大きな池がある広いエリアのどちらかに出没すると考えた方が適切だろう」

「そうね、それにあいつは姿を消すって聞いてるからペイントボールは欠かせないわね」