確かにそう思われても仕方ないだろう。

 なんせ防具がただの私服で、武器が入手困難な物ときた。

 とんでもなく不釣合いだ。





「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

「!!」

 さっきの人の声だ。

 アレックは後ろを振り向くと、こちらに向かって走ってくる音が聞こえてくる。

 アレックとアンは武器へと手を伸ばして柄を握る。



「わあああ!!」

「う、うわっ!」

 いきなり茂みから飛び出してきたその子は、アレックとぶつかって二人同時に転がっていった。

「ちょっと大丈夫、二人とも!?」

「あいたたた、大丈夫です。
 すみません」

「ちょっと、降りてもらっていいか……」



 その子は、仰向けになったアレックの上に馬にまたがる感じで座っていた。

「あ!
 す、すみません!!」