「ここを動くなよ!」
「あ、ちょっと待っ……!」
呼び止められたのを無視して、アレックは声の聞こえて来た方へと走って行く。
茂みを抜けると、そこにはさっきのランポス達の死骸が辺りに転がっていた。
「!!」
その中心には、目を疑うほどの大きな桜色の花が咲いていた。
否、それは一瞬そう見えただけで、本当は全身白と桜色の鎧で身をまとった長い髪まで桜色の女性が、右手に赤色の刃物、左手に緑色の刃物を持って立っていた。
「……」
その女性はこちらの存在に気付くと、両手の刃物を背中のフックに戻してツカツカとアレックに歩み寄ってくる。
そして、
「ごめんなさい、あんな見苦しい所を見せちゃって」
目の前まで来て、形の良い顔で笑顔をつくって見せてそう謝った。
「え?
いえ、そんな事は……」
「あ、ちょっと待っ……!」
呼び止められたのを無視して、アレックは声の聞こえて来た方へと走って行く。
茂みを抜けると、そこにはさっきのランポス達の死骸が辺りに転がっていた。
「!!」
その中心には、目を疑うほどの大きな桜色の花が咲いていた。
否、それは一瞬そう見えただけで、本当は全身白と桜色の鎧で身をまとった長い髪まで桜色の女性が、右手に赤色の刃物、左手に緑色の刃物を持って立っていた。
「……」
その女性はこちらの存在に気付くと、両手の刃物を背中のフックに戻してツカツカとアレックに歩み寄ってくる。
そして、
「ごめんなさい、あんな見苦しい所を見せちゃって」
目の前まで来て、形の良い顔で笑顔をつくって見せてそう謝った。
「え?
いえ、そんな事は……」


