「目的のものは見つかったか……」

「はい、後は〝例の物〟だけです」

「ふむ、では引き続き捜索に当たれ」

「はっ!」



「……もう少しで伝説が蘇る。
 待っていろよ、このわしをここまで追い込んだ愚か者どもめ!」



 ・ ・ ・



 今日もまたすばらしい天気に恵まれて、小さな村のハンターたちが目を覚ました。



「おはよう、みんな……」

 アレックとルチナはいつも一緒に、一階に待つシックルたちの所へと遅れて来ては、遅いぞと怒鳴られる。



 しかし、今日はいつもより慌しかった。

 なぜなら、今日はシックルが街に連れて行ってくれるというのだった。