秋斗side

あきらかに様子のおかしい葉琉を見てられなくて
顧問の先生だか知らないけど、グラウンドに入れてもらうよう事情を話してお願いした。

葉琉の元に駆け寄るけど、勿論葉琉はタオルで顔を覆ったままだから俺が近ずいていることを知らない。

秋「葉琉、大丈夫か?」

声で俺だとわかったのか
葉「…秋にぃ?…ハァハァ…」

秋「そう、秋斗。お前いつから具合悪い?」

試合中なことはわかってるけどあえて聞くのが医者のくせ。

秋「試合…中…、目眩止まらないし…頭痛い……」

今の葉琉くんの自己申告を聞いて納得したよね。
完全に熱中症だと。

とりあえず葉琉をこのまま試合に出して取り返しのつかないことになるとまずいから今日のところは顧問にお願いして、そのまま病院に直行かな?

秋「とりあえず、今のまま試合出てもぶっ倒れるだけなの目に見えてるから、お前は帰るぞ。」

コクッ

よっぽどきついのか大人しく受け入れたから、俺は顧問にそのまま病院に行くことを話して、早退させてもらった。