夏斗side

あの野郎はすぐ行くと言ってから何分たってんだ?

救命と血液内科はそんなに遠くないはずなんだけど…


ふと考えてると、一瞬嫌なことを想像した。

もしこれが本当なら…

夏「採血の準備あとお願いします!」

看「了解です!」


残りの採血の準備を看護師に任せて、
俺は嫌なことが当たらないように願いながら
秋斗を探しに病院に歩いた、



秋斗side


無理だ…これ1人で行けねぇよ。


タッタッタッタッタッタッ…

奥から誰かの歩く音がする…


すると、目の前でその足音が止まった、やべぇ、上司じゃないように…
こんな姿見せられないよ…


夏「秋斗?」

良かった…兄貴だ!、いや!良くはない!
けど…上司じゃなくて一安心

秋「夏にぃ…遅れてごめん…」

夏「やっぱしこんな事だろうと思った、貧血の発作だろ?」

コクッ

夏「目開けれるか?立てれる?」


ちょっと待って…それは難関だって…

答えを言わないで考えてると…

フワッ!


ビクッ!?


夏「答えない誰かさんは連行しないとこなさそうだから、世でいう抱っこをして連れてきいまーす!」

いやいやいや…兄貴、俺大人だし
つーか、電車の車掌さんみたいに言わなくっていいし…


まぁ、何も言えずに兄貴に体を預けてると、ベットに降ろされた感覚がした。