大嫌い、だから恋人になる

お弁当は教室で食べた。

他にも何組かは付き合ってる同士で食べてたから、本当なら目立たないはずだけど、秋山君と一緒はやっぱり目立つ。

「それで今日のおかずは何?カエルの唐揚げ?蛇の煮物?」

「そんなの食べられないでしょ」

「いや、お前の弁当、それ以上だったぜ」

「ちょっと、みんなの前だよ。もっと優しく」

「はいはい、まあ、嘘でも褒めるよ」

秋山君はそう言ってお弁当箱を開けた。

「今日はずいぶんと普通だな」

「そうなの」

薄い反応。やっぱりお母さんに教えて貰ったのは間違いだったかも。