大嫌い、だから恋人になる

確かに言われてみたらそうかも知れない。

認めるのは癪だけど。

「でも秋山君の言い方はひどいし」

「それはそうかも知れないけど、このままで良いの?」

凜ちゃんが聞いた。

「私は良くわかんないけど。」

となっちゃんが言った。

「そんなにひどいこと言われたのに、ちーちゃん、一週間も秋山君と勉強したんだよね。私だったら直ぐに怒って帰ってパン食べちゃう。」

パンは関係ないと思うけど。

「図書館でもパンを売れば良いのにね。なんで図書館は飲食禁止なの?」

「なっちゃん、話がずれてる」

と凛ちゃん。

「そう?とにかくね、美味しくないパンは食べられない。本当に嫌いな人とは一週間もいられない。」

なんか良いこと言われたような言われてないような。

「なっちゃん、パンの話は後ね。何が言いたいかって言うと、このまま秋山君と勉強をしなくなって良いの?ってこと。ちゃんと話し合ったら?」

「でも今さら何て言えば良いのかわかんない」

「ちひろがどうしても嫌なら良いの。私たちはちひろと勉強したい。正直、ちひろがいないと寂しい」

「うん。焼きそばパンなのに焼きそばが無いみたい」

それは焼きそばパンじゃなくてただのパン。

「なっちゃんは少し静かにね。とにかく自分の胸に聞いてみて。このままで良いのか」