大嫌い、だから恋人になる

「ねえ、ちひろ。ちょっと良い?」

「何?凜ちゃんにも勉強教えてあげようか?」

「調子に乗らないの。それよりこのプリントだけど」

「ひどいでしょ?」

「そうじゃなくて。秋山君、これ毎日、自分で作ったの?」

「そうだよ。私へのイジメだよ。イジメ」

「ねえ、ちひろ。怒らないで聞いて欲しいんだけど」

「何?大丈夫、凜ちゃんに怒ることなんてないよ」

「あのね、正直に言うと、人に勉強教えるのって大変なの。だって自分の勉強時間無くなるし、なかなか上手く伝わらないし」

「ごめん、そんなこと考えたこと無かった」

「私は良いの。ちひろやなっちゃんは友達だから。一緒に勉強するの楽しいし。でも秋山君はどう?秋山君にしたら、ちひろに勉強教えるメリットって何?ニセモノの彼女なんて三か月で終わりなのに。みんなの前でも無いのに」

「それは私をバカにしたいから」