大嫌い、だから恋人になる

凜ちゃんはじっとプリントを見たまま何も言わない。 

きっと引っ掛けやイジワルばっかの問題にびっくりしてるんだ。

凜ちゃんがプリント見てる間、私は化学の勉強をした。

化学は嫌いなはずなのに、頭の中にすっと入ってくる。

秋山君の時には無かったこと。やっぱり友達と勉強すると全然違う。

そもそも秋山君は教えるのが下手なんだ。

「凄いね、ちーちゃん、私その辺全然わかんない。」

「ここはね、この元素記号を使うの。」

「そっか、ありがと。ちーちゃん、教え方上手だね。」

「でしょ。私だってこれ位、出来るもん。秋山君にも見せてやりたい。」

「そうだよ、これなら秋山君なんて必要ないよ。」

なっちゃんは本当にびっくりしてる。

これが本当の私の実力なんだ。