大嫌い、だから恋人になる

「でもそれじゃあ、みんなに迷惑かけるよ。本当に私の為に留学を止めたの?白崎君のことはどうしたの?」

「他に理由があるかよ。春香さんとはきっぱり別れた。もうあの人にはついていけない。それに白崎だけど、俺あいつに会いに行ったんだ。すげえ、怖かったけど、でもここで逃げちゃ終わりだって。一生、白崎に頭が上がらないままだって。あいつに言ったよ。二度と、ちひろに関わるなって。俺の前にも姿を見せるなって」

「白崎君、何か言ってた?」

「それが笑えるんだ。あいつ、俺が切れたと思って、すっかりびびってさ。俺さ、こんな奴の為に振り回されてたのかって情けなくなったよ。でもあいつらしいと言えばあいつらしいかな。あいつ自分より弱い人間しか相手に出来ない奴だから。でもそんな奴にペコペコしてる俺も結局、あいつと一緒だったんだよ。でももう俺は変わる。絶対に」

「お父さんは何か言ってた?」

「めっちゃ怒ってたよ。まあ、当然かな。留学も止めて白崎とも絶交したんだから。白崎は絶対に復讐してやるって言ってたから、親父もすっかりびびって。親父は親父で色々大変なのはわかる。でも俺はああなりたく無いし、俺はもう迷わない。連絡が遅くなったのは、そういうことちゃんとしようと思ったから。まあ、親父とは完全に仲違いしてるけど、それもちゃんとするつもりだ」