大嫌い、だから恋人になる

「おい、ぼうっとしてるな。熱射病か」

秋山君らしき人が私の肩を揺さぶる。

やっぱりどう見ても秋山君にしか見えない。でも何で?帰国したなんて聞いて無いし。

「あの、秋山君なの?」

「ちひろは一週間もしないのに人の顔を忘れるのか?」

「だって、留学は?何で?いつ戻って来たの?」

嬉しいの前に混乱して状況が追い付かない。それにそのまま、ふっと消えちゃいそうな気がする。

「何から聞きたい?」

秋山君が聞いた。

「何って言うか、全部聞きたい。何でここに居るの?留学は?何で私に逢いに来たの?私のこと嫌ってるはずだよね?」

「何から答えようか。それよりもうちょっとこっちに来いよ。日陰になってるから」

私達は建物で陰になってる場所に移動した。