大嫌い、だから恋人になる

ついさっきまで雨が降りそうだったのに、今は雲間から日差しが差してきた。

眩しくて一瞬、目がくらんだ。

手をかざして待ち合わせに遅れてきたその人を見た。

秋山君?

とうとう私、幻を見るようになったみたい。

自分ながらにちょっとヤバいかもしれない。

秋山君がここに居るわけ無いんだから。きっと背格好が似た誰かだろう。

「おい、幽霊見た見たいな顔するなよ」

声まで秋山君にそっくりだ。

日射病かな。早く家に帰った方が良いかもしれない。

それからゆっくり寝よう。

何だか疲れてるみたいだ。

それにしても本当に秋山君に良く似てる。