空港から戻って来た時にはもう夕方になっていた。

学校をさぼったことに関しては、凜ちゃんが上手く、先生にも説明してくれたみたいだった。成績表も持って来てくれた。

「逢えなかった?」

凜ちゃんが聞いた。

「うん。ダメだった」

「元気出してね、ちーちゃん」

「ありがとう」

もう秋山君が日本にはいないことが信じられない。何だかウソみたいで、悲しむことさえ出来ない感じだ。

家に戻るとお母さんが成績表を見せるように言った。

私が素直に見せるとちょっとびっくりしてた。

今の私には学校の成績なんてどうでも良いのに。

お母さんは成績表を見ると、満足そうだった。

あの進学校で平均ならスゴイって。