大嫌い、だから恋人になる

「本当にそうなの?」

凜ちゃんが言った。

「どういう意味?」

「ちひろ、怖いんじゃないの?秋山君がちひろの過去を知ったら、離れちゃうのが。白崎君の言いなりになって見捨てられるのが」

「そんなこと無い。秋山君はそんな人じゃない。秋山君のこと知らないのに、そんなこと言わないで」

「だったら逢ってちゃんと話せば良いでしょ」

「だって迷惑かけたくないから」

「ちーちゃん、やっぱりそれ違うと思う」

なっちゃんが言った。

「本当に秋山君がちーちゃんのこと好きなら、迷惑をかけられることなんて気にしないと思う。私達、友達だよね。困ったら助けたいと思うし、迷惑だからって何も話してもらえなかったら、信用されて無いみたいで悲しい。中学の時みたいに」

「でも、留学だって決まって、今さら止めてなんて、わがまますぎるよ」