アイスをコンビニで買って、イートインスペースがいっぱいだったから、コンビニの裏の神社でアイスを食べた。

神社は木々に覆われていて、ひんやりとしてた。ベンチに座ってアイスを食べてると生き返った気がした。

「ちーちゃん、そっちのアイス、一口頂戴。カレーパン、一口食べて良いから」

「一口げるのは良いけど、カレーパンはいらない」

「カレーパンとアイス、交互に食べると美味しいんだよ。甘さと辛さの絶妙なハーモニー」

うーん。なっちゃんが私より普通の料理を作れるのが納得いかない。

「でも、ちひろ案外元気そうで良かった」

「何で?」

「だって秋山君、留学するんでしょう?」

「凜ちゃんも知ってたの?噂になってたんだ」

「うん。クラスのほとんどが知ってるんじゃないかな」

「なっちゃんも?」

「知ってるよ。ちーちゃん、私がパンのことしか興味無いと思ってるでしょ?」

「そんなことあるようなないような」

「ひどい、ちーちゃん」

なっちゃんは笑いながら言った。

「でも本当に元気そうで良かった。吹っ切れたんだね」