大嫌い、だから恋人になる

生徒会室の中の誰も私に声を掛けない。暫く手持無沙汰で立ってると、春香さんはわざとらしく言った。

「どうして千川さんがここに居るの?」

「一応、私も生徒会の手伝いなんです」

「だったらそんな所でぼーっとしてないで何かしてくれない?」

「何をすれば良いかわからないんです」

「その位、自分で考えたら」

仕方ないので、他の役員がやってることを見よう見真似でやってみたけど、ただ邪魔をしてるだけで、直ぐにどっか行ってと言われた。みんな私に敵対意識を持っているようだった。

秋山君はそれに気付いたとは思うけど、完全に無視を決め込んでいた。

春香さんは何かある度に、玲、玲、と秋山君を呼んだ。この二人がもう一度、付き合い始めているのか、私にはわからなかった。もちろん私が何か言えることじゃないのはわかってたけど。

結局、この日は私はただの邪魔者で終わった。もしかしたら春香さんが、私と秋山君を推薦して、生徒会の手伝いをさせたのかも知れなかった。