大嫌い、だから恋人になる

私達はその後の休日も三人で遊び倒した。

今直ぐには無理かもしれないけど、秋山君のこと、少しずつこうやって忘れていけたら良いと思う。

次に秋山君と逢った時、ちゃんとサヨナラ出来るようにするんだ。

でもやっぱり月曜日の朝は緊張した。多分、秋山君、風邪も治って学校に来る。どんな顔して会えば良いのか、わからなくなった。

逢いたいような逢いたくないような・・・ダメ。弱気になったら。そもそも悪いのは秋山君の方だ。

「ちーちゃん、大丈夫?」

教室に入る前、なっちゃんが心配そうに言った。

「あんまり無理しちゃダメだよ。ちひろ」

「ありがとう、二人とも。大丈夫だから」

本当は大丈夫じゃ無かったけど、もう逃げられない。