結局、残りの授業は全然頭に入って来なかった。

もう時期テストなのに。

これじゃあまた凜ちゃんのお世話になるかも。

秋山君はあれ以来、何も言ってこない。

誰にも優しくて、笑顔を絶やさなくて、本当に私の前とは別人。

さっきのことがウソみたい。

悩んでるのが自分だけなんて頭にくる。

よし、秋山君のこと考えるの止そう。

そう思ったはずなのに、家に帰っても秋山君の言葉が耳から離れない。

ゆっくり寝ようと思っても、夢の中で秋山君が出てくる。

本当に最悪。

大好きな人のことで悩みたいのに、よりによって大嫌いな秋山君のことで悩むなんて。

気付いたらもう朝になってた。

自分一人じゃ全然どうして良いかわからない。

なっちゃん達に、相談することにした。