大嫌い、だから恋人になる

白崎君の家は、場所は知ってたけど、今まで行ったことない。

中学生の女子が、高校生の男子の部屋に行くなんて、とっても危険だけど、私は平気だった。だって白崎君はとっても優しいから、私のこと大切にしてくれるって信じてたから。

白崎君には連絡してなかった。驚かせたかったから。

白崎君の家に近付いた時、白崎君達の声が聞こえてきた。

いつもの友達と一緒。

庭でキャンプみたいなことしてた。

親は留守だったみたい。

とっても話が盛り上がってた。

私は直ぐに混ぜて貰いたかったけど、ちょっと盗み聞きしてみた。