大嫌い、だから恋人になる

「俺さ、こんなんだからみんなから誤解されててさ、多分、ちひろちゃんもそうだと思うけど、なんか俺たちって似てると思わない?」

「うん、私もそう思ってた」

「俺さ、本気でちひろちゃんのこと、好きになったんだ。俺じゃダメかな?」

「ううん。そんなこと無い。私も白崎君のことが好き」

それから私と白崎君は逢うようになった。

ゲームセンターは白崎君に連れて貰ったのが初めてだった。

門限破ってカラオケをしたのも初めて。

白崎君の友達にも紹介された。

白崎君はいつも決まった男女五六人と行動してた。

みんな不良っぽくて、見かけは怖かった。

でも話してみるととっても優しかった。