大嫌い、だから恋人になる

「ちーちゃん、朝ごはん食べた?ごはん食べないと元気出ないよ」

なっちゃんはカバンの中から、クルミパンを取り出すと、私にくれた。

「ちーちゃんの好きなパンだよ。これ食べて元気出して」

「ありがとう」

食欲は無かったけど、なっちゃんをこれ以上、心配させたく無かったから、私は受け取った。

「昨日デートだったんでしょ?ダメだったの?」

凜ちゃんが聞いた。

「ううん。それは大丈夫。とっても楽しかった」

「じゃあ、何があったの?普通じゃ無いよ。今のちひろ」

「そうだよ。クルミパンも全然食べて無いし」

「二人共、心配しないで。昨日、ちょっと徹夜したから、少し眠たいだけ。私は普通だよ」

私はクルミパンを無理して食べた。

「ほら、早く学校に行こう」