「で、ちゃんと紹介してくれるんでしょうね。あのイケメン彼氏」
「はぁ、彼氏じゃないからね」
「は?じゃあ、あのイケメンとの関係は?」
真奈美は、納得していないような顔でわたしを見る。
何よ、その顔は。
「弟の友達、」
嘘は言ってない。それに、告白されたとか一緒に住んでるなんて言えない、!!
「弟の友達が、なんで合コン終わりに迎えに来るのよ」
「……、」
真奈美は、さらに疑いの目を向けてくる。確かに、弟の友達がわざわざ迎えに来るなんて、なかなかない。
あー、言い訳が思いつかない!!
「全て、話なさい!」
「っ、」
グッとわたしの顔に自分の顔を近づけてきた真奈美に、わたしは後退りする。
「、分かった!分かったから、離れて」
そう言うと真奈美は、わたしから離れた。
真奈美に隠し事しようとしたのが間違いだった。
「実は、」
真奈美に金曜日からの出来事を話した。